天然記念物日記

「記念物 天然なのは 生まれつき」  by恵以子さん

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純白の花嫁~6月の花嫁~。

こちらをご覧になって頂けるとお分かりになると思いますが、僕も参加させて頂こうと思います。

こんばんは。
準記念物です。

前回の雛祭りは残念ながら不参加となってしまいましたが、今回はこそっと参加させて頂くと共に例によって駄文で高いレベルの文章集う紳士同盟アリスの企画。これの平均値を僕ひとりによって大幅に下げたいと思います。

・・・あくまでもこれが全力なんですからね><

今回のテーマは『6月の花嫁』。まさしく季節にぴったりのお題だと思います。その中でもいくつかお題がありまして、


6月の花嫁5のお題

1.純白の花嫁

2.紫陽花の咲く頃

3.雨に濡れて

4.憂鬱な姫君

5.梅雨明ける時




この中から記事を作成します。
と言っても、毎度の如くとなってしまいますが、記事数に制限がないため、今回も複数個の記事を作成、投稿しようと思います。
これによって高いレベルの文章集う紳士同盟(ry。

では今回記事は『純白の花嫁』です。



まだ実感が湧かない。
数年前まで同じ制服を着て楽しくお喋りしていた友人達が白い衣装に包まれ、幸せそうにしている。
僕は僕で訳もわからないはずなのに楽しそうな笑顔を振りまきながら黒いスーツで身を包んでいる。




その日は訪れた。
携帯が鳴り目を向けるとそこには中学時代からの友人の名前が表示されていた。
今でこそ仕事をしているためお互い地元に残っているわけではないし、僕もやっとひとり暮らしでホームシックを乗り越えた位の時期にこの電話は正直ありがたい。
近況を報告したいし何より約1年ぶりくらいに彼らと飲めるかもしれないのだ。
もう長い付き合いだし、親友との飲みとなると普段よりも一層楽しく感じる。
いや、楽しさのベクトルが違うのだろう。
そんな考えはひとり暮らしの寂しさを噛み締めてからようやく気付いたものだった。

失礼。閑話休題。
電話に出る。
要件は僕の期待していた近況報告でもないし、飲み会の誘いでもなかった。
「俺、来年結婚することになったんだ。」

何か不思議な気持ちだった。
相手の女性とも面識があるし、何度もデートを共にした(もちろん僕も相手がいた時期だ。)。
同棲していることも知っていたので冗談で「式には呼べよ」と言ったこともあった。
決して別れるとは思わないほどとても羨ましく思える交際だったし、そのうち結婚するだろうとはなんとなくではあるものの、予感はあった。
しかし、いざその式の手伝い、スピーチをしてくれなんて頼まれると本当に驚く。
どの位驚いたかというと、本当にその場で腰を抜かしたほどだ。

その日から二人と密に連絡を取り合い、僕がどの役割をすべきか、またどのようなことが必要なのか、そういった会話を半年以上行った。
時には既婚の兄から助言を貰い、それをそのまま彼らに提案したり、彼らは彼らで計画があるから僕がそれをできそうな人材を共に探したり、なぜか僕も結婚式に参加するのではないかと思えるほどの手伝いをしていた。
記帳の受付は同じように彼女と古くからの馴染みある(僕とは面識がないのだが)友人にお願いしたり、看板(と言っても小さいものであるが)制作を僕らがやってみたり、あらゆる面で僕は彼らを支えてみた。
必死にスピーチの練習をした。恥ずかしながらも自宅で必死に見直し何度も音読したのだ。


そしていつの間にか彼らは純白の衣装に身を包んでいる。
僕は黒いスーツに身を包んでいる。
これまでがそうであったように彼らが主役で僕は黒子だ。それを体現しているのだろう。

実は彼女の方から何度もお礼をされていた。
古い付き合いのはずの彼女からは見たことのない深々としたお礼だった。
そんなきちんとした嫁を待つ友人。
教会で待つ僕ら。

ドラマでよく見るようなあの眩しい光の中から彼女が現れた。文字通り純白のドレスを着て。
正直に言いましょう。僕は楽しんでいた。
結婚式という一大イベントの手伝いを心の底から楽しんでいました。
そこにはかつて学園祭のようなお祭り気分もあったし、彼らの幸せそうな顔を見るだけでもなかなか楽しいものがあったんです。

でも少し淋しさもありました。
彼らは立派な夫婦になります。
僕は依然として僕のままです。
彼らの幸せそうな姿と己を比較していたのでしょう。少し淋しさがありました。

しかし、彼女がゆっくりと彼のもとへ歩いている姿を見ている時にはその気持ちが無くなってました。
お祭りが成功した時の嬉しいような気持ちや、純粋に彼女の綺麗さに心を奪われる気持ち。場違いでもいいからその場で大声で祝福の言葉を投げかけたい気持ち。

そして、何故か少し涙が出てしまう不思議な気持ち。

これらは彼らの誓いのキスを見届けるまでずっとグルグルと回っていました。
そして彼らの披露宴へと移り、僕のスピーチの番です。
今なら恥ずかしがらずに音読ではなく言葉で伝えられるでしょう。

「ご結婚おめでとうございます。」

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コメント


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中学時代の友人の結婚式、
しかもそのスピーチを任されるというのは…
緊張感と嬉しさが伝わってくるようでした。
男友達の視点というのもまたいいなと思いましたね。

念物さんの全力、たっぷり堪能させて頂きましたm(_ _)m

Mr.Noddy | URL | 2009年06月27日(Sat)00:52 [EDIT]


友達への思いがよく伝わってきましたよ!
最初は淋しかったり、少し妬ましかったり。でも友達という事実だけで何かこちらまで満たされた気分になって。
友達が結婚か・・・僕もそんな気分になるのかな。

Mr.Stick | URL | 2009年06月27日(Sat)01:11 [EDIT]


結婚式はイベント。
ホント、そうですよね。
お手伝いする黒子。
いつか彼にも主役となる日が訪れるのでしょう。

新郎新婦と皆に祝福を!

恵以子 | URL | 2009年06月27日(Sat)14:38 [EDIT]


Re: タイトルなし

>Mr.Noddyさん
コメントありがとうございます。

> 中学時代の友人の結婚式、
> しかもそのスピーチを任されるというのは…
> 緊張感と嬉しさが伝わってくるようでした。
ありがとうございます><頑張って作った甲斐がありました( ´艸`)

> 男友達の視点というのもまたいいなと思いましたね。
女性視点というのは男からすると難しいので無理せず作成してみました(*´σー`)エヘヘ
ちなみにモデルもいますがその方と僕が半分混じったような人物です。

> 念物さんの全力、たっぷり堪能させて頂きましたm(_ _)m
こんな粗末な文でも楽しんで頂けたら幸いです(*´∇`*)

準記念物 | URL | 2009年06月27日(Sat)20:03 [EDIT]


Re: タイトルなし

>Mr.stickさん
コメントありがとうございます。

> 友達への思いがよく伝わってきましたよ!
ありがとうございます!僕の友人(未婚)をモデルに書いてみたので思いが上手く伝えられてよかったです(*´∇`*)

> 最初は淋しかったり、少し妬ましかったり。でも友達という事実だけで何かこちらまで満たされた気分になって。
結婚式の手伝いなんてしたことがないので実際はどういったことをするのかは分かりませんがきっと姉の結婚式を見た弟からの視点だと満たされた気分になるのはまず間違いありません。他の気持ちはきっとこうなるのだろうなぁと想像にすぎないのですが(*ノωノ)ハズカシー

> 友達が結婚か・・・僕もそんな気分になるのかな。
僕の周りの友人はまだ結婚した人がいないので僕もどうなるか分かりません。Mr.stickさんの周りの方で結婚した方がいらっしゃるようになりましたら是非とも教えて頂きたいです( ´艸`)

準記念物 | URL | 2009年06月27日(Sat)20:09 [EDIT]


Re: タイトルなし

>恵以子さん
コメントありがとうございます。

> 結婚式はイベント。
> ホント、そうですよね。
姉の友人さん達が姉の結婚式の手伝いをしているところを見ると本当にそう感じました。

> お手伝いする黒子。
> いつか彼にも主役となる日が訪れるのでしょう。
姉の友人の方をモデルにさせて頂いたので本当にその人に幸福が訪れることを願います(*ノ>∀<)ノ

> 新郎新婦と皆に祝福を!
祝うのはこちらですが、祝福を得るのはきっとその場の人達ですよね!とても素敵な文章ありがとうございます<(_ _)>

準記念物 | URL | 2009年06月27日(Sat)20:14 [EDIT]


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