天然記念物日記

「記念物 天然なのは 生まれつき」  by恵以子さん

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憂鬱な姫君~6月の花嫁~

梅雨のジメジメした空気というのは本当にいやなものですね。

こんばんは。
準記念物です。

さて、一個前の記事が分かりやす過ぎるオチですが、ここでまた懲りずに長文でもご提供しようかなと思います。






最近彼女に元気がない。
ちょっとした仕草の中にそれがなかったり、ちょっとした笑顔の中に何故か元気そうな雰囲気を感じることができないのだ。
これは周りの人が気づくレベルの話ではないのでもちろん僕の勘違いかもしれない。
僕も色々あって彼女の反応に敏感になってしまってるので思いすごしかもしれない。
とにかく、僕の主観的な感想から言えば彼女からはどこか元気がないように思えて仕方ないのだ。

もちろん僕もこの梅雨空の中、雨が大好きなわけでもないので元気でいるというのは難しいだろう。
だが、それは気候による影響であるわけで、晴れの日であったら、それなりに元気になって見せたりする。僕は暑い時期が好きなのだから。

世間ではジューンブライドというのが流行っているわけで、周りが結婚式を挙げていて、僕らも参加したりするから疲れたのかもしれない。
僕自身もそろそろ結婚という言葉を両親から浴び始めた時期なので同い年の彼女もそれなりにプレッシャーを感じているのかもねというアドバイスを友人から投げやりにもらった。
たしかに直接聞けば話が早いのだが、先ほど述べた通り、彼女の反応に敏感になりつつある僕としては、彼女がどういう反応をしても真実を見出せる自信がない。冷静でいられる自信がないのだ。

たまに会える休日を利用してデートを重ねる。
これがもう3年も続いているわけだから不思議なものだ。僕は今日だけ暇ではあるがこっそり彼女と一緒にではなくひとりで買い物に出かけることにした。それだけでも緊張するのだが。




もう6月も終わりに差し掛かる頃。
やはり気になっていたので彼女を呼び出し直接聞いてみることにした。予想通り、周りの結婚ラッシュと両親からの結婚という単語にうんざりしていたそうだ。多分この言葉に嘘はないだろう。
ちょっとだけ緊張しているが僕としてはここを逃すといつまで待てるか分からないし、もう後戻りもできない。
僕はそっと彼女にプレゼントを渡す。とても小さい箱だ。中身なんてすぐに分かるだろうけど、僕は言葉に出さないともう緊張で動けなくなってしまうだろう。



結婚してくれないかな?



決してドラマのような綺麗な夜景がある場所でも、高級レストランの中でもない。ただの8畳一間のマンションの中だ。これがこの季節の間にできる僕としての精一杯のプロポーズだし、これ以上はお金を求められるのでかなり長い間貯金を頑張らねばなるまい。でもジューンブライドとはいかずともせめて婚約だけでもこの季節にしておきたかったし、もう今日しかチャンスがない。
来年は海を越えてしまうんだから。

僕の精一杯のプロポーズで彼女は心から笑ってくれた。いつもの元気を感じることもできたと思う。相変わらず僕の心臓が早く動くのでしっかりとした判断ができるのかは分からないが。

ただ、彼女が元気であってくれればいい。僕はその笑顔を護れるなら何だってするだろう。
異国に一緒に来て欲しいという我儘はあっても僕は僕で彼女の元気な姿を護っていきたいと思う。
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