天然記念物日記

「記念物 天然なのは 生まれつき」  by恵以子さん

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サンタクロースの贈り物~Holy Night X’mas~

本日2つ目の記事です。
段々目が潤んできている気がするのは僕だけでしょうか?

こんばんは
準記念物です。

常にご馳走ばかりだと胃もたれするように、各ブログで素敵なお話をずっと読み続けていると段々と感覚が麻痺しませんか?
ここでおつまみに駄文はいかがでしょうか?
退屈ながらもちょっとだけ息抜きとしてお楽しみいただければと思っております。




お昼が過ぎても外は寒く、さっき食べたうどんの温かさを思い浮かべながら着替える面々。
もうすぐ卒業の恩恵か、自由で遊びのような体育の時間を前に、着替えをするからと女子に教室から追い出された僕たち。

さすがに雪は降ってはいないけれど、それでも風は冷たく、容赦なく僕たちに吹き荒ぶ。
僕たちにとっては1年間何も変わらない風景。
けれどもこの学校で唯一、女子の人数が男子よりも多いこのクラスのみにしかないちょっと珍しい風景。

廊下で人だかりができるのを防ぐために取られた対策は非常階段での着替えだった。
秋まではそれでよかった・・・。
そう寒さを意識するまでは・・・。


「早く行って試合しよ!」
「ちょっとシュートの練習しねーと入んないから!」


秋になって行われた体育祭で僕はバスケットボールの試合に出たのだが、初心者も入っていたチームにしては予想以上に活躍・・・なんてこともなく、リーグ戦で1勝1敗。
ぱっとしない成績で幕を閉じた。

が、それで高校最後のバスケットになるわけではなかった。
授業でもバスケットボールがあり、これを1月まで続けて高校生活は終了する。

正直、運動神経云々で活躍できるかどうかのスポーツだと思う。
けれども皆それに不満を述べるどころか、積極的にゴールに向かっていく。
その楽しさからなのか、バスケットボールをしている者だけが一生懸命に動き、全員汗をかき、顔を真赤にしていた。




「いっつも思うんだけどバスケのボールってサンタに見えない?」

絶え間なくリングに嫌われる皆のシュートを尻目に友人が聞いてきた。
彼だけこのクラスで唯一のバスケ部所属であり、唯一のバスケ経験者である。

「そんなこと全く考えたことないわー。むしろ、どうやったらそう思えるんだよ?」

「いやね?ボールがサンタでリングが煙突に見えるんだよね。んで、リングに弾かれたボールは煙突から上手く入れなくて何度もトライしていて、やっとこさ入れるって感じに見えるんだよ。」

「ごめん。前から変な奴だと思ってたけど、今日ほどそう思う日はないわ。大体ボールがサンタに全く見えない所から俺の想像力は限界に達してるからなぁ。」

そう言いながら僕の放ったサンタはしっかりと煙突に嫌われ、彼のサンタは煙突から無事に入っていく。






「たしか小学生になる時のクリスマスかな?親父がバスケ好きで俺にクリスマスプレゼントにボール買ってくれたんだ。ミニバス用なんだけど。」

「それで親父のその時の話を未だに憶えてるんだけど、親父はこう言ったんだわ。」

いいか、これはサンタさんからのプレゼントであって、サンタさん自身なんだ。
お前がしっかりとゴールに入れてくれないとサンタさんは上手く煙突から入れなくて来年は来れなくなっちゃうかもしれないから君がしっかりと入れるんだよ。



「たぶんせっかく買ったボールを大事に扱うようにさせる意味で言ったんだろうけど、うちに煙突ないじゃん!って反論して親を困らせてたのは憶えてるんだ。そんでボールはサンタさんなんだって思うようになったのもそれからだと思う。」

彼の父親はバスケが大好きな男だった。
普段からあまり喋らない彼が、家族についての話題を出すのは後にも先にもこの1回だけであった。

そして今日も僕たちはサンタさんを煙突にうまく入れるようにとお手伝いしていく。
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コメント


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ボールがサンタさんでゴールが煙突。
うまいこと言いますね(*´艸`*)
今サンタさんが頑張って煙突に入ろうとして
淵でふらついてる様子が見えました。笑

サンタさんファイトー(´∀`*)

さと | URL | 2008年12月24日(Wed)18:58 [EDIT]


ああ、この発想はいいなぁw

私も学校の授業でやったバスケでは、サンタさんが中々煙突に入ってくれなくて寂しい思いをしましたもんです。
最後のほうは、こなくそー!! って結構自棄気味になるんですよー。
そういって自棄気味な時に煙突に入っちゃったときには、
「しまったっ!? 入る家間違えた?!」見たいな驚きがあったりするもんですよねw

楽しませてもらいましたっ。

yumi | URL | 2008年12月25日(Thu)20:43 [EDIT]


〉さとさん

コメントありがとうございます。

実は構想を考えてた今回の小説もどきの作品4つのうち、もっとも簡単に出来ちゃった作品だったりします^^;
単純故にダイレクトに伝えることができる文、色んな解釈の仕方ができる文、負け犬日記。
様々な形を作り、この作品の表現を気に入って頂けて幸いです(*^^*)

サンタさんは今年も色んな地で色んな方(あとがきにも書く予定ですが)に手伝ってもらいながらしっかりとプレゼントを運べたでしょうか?

さとさんにも素敵なプレゼントがあったことを願います。




僕からの拙い声というプレゼントはもう少々お待ちください^^;

準記念物 | URL | 2008年12月26日(Fri)01:14 [EDIT]


〉yumiさん

コメントありがとうございます。

この表現を気に入って頂けて何よりです(*^^*)
何より(サンタさんが)入らなかったらという寂しさはきっと誰もが持っているのかもしれませんね。

楽しんで頂けて何よりです♪
お粗末さまですm(__)m

準記念物 | URL | 2008年12月26日(Fri)01:21 [EDIT]


バスケットボールに対する印象が良くなりました^^
大人になると バスケットボールをする機会って滅多にないんですよね
そして テレビとかでもあまり見ない。。。

ボールはサンタ サンタのためにシュートを決める
シュートが決まるたび 幸せが増える!
(頭の中で整理しろよ)

そう思いながら 今度バスケットボールを見たいと思います♪

恵以子 | URL | 2008年12月26日(Fri)01:32 [EDIT]


〉恵以子さん

コメントありがとうございます。

バスケットボールって日本でもプロのリーグもあるわりに余りテレビで放送されることもありませんし、かなり運動神経で左右されるスポーツなので、あまり好きではないという方も珍しくはないと思います。

こんな文でバスケットボールが少しでも前向きに捉えて頂けたなんてこれ以上ない有難いお言葉です。

サンタさんだと思って煙突に入れるお手伝いをすると入れた人も見ている方も幸せになれたらこれ以上ない幸せなスポーツですよね♪

バスケットボールを見る機会があって、且つこんなことを思い出して頂けたら幸いです。

準記念物 | URL | 2008年12月26日(Fri)01:41 [EDIT]


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